ネットの買い物「客貨混載」 伊那市新山

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伊那市は14日、同市の新山地区と中心商店街をインターネットで結び、その場で買い物ができる「新山いきいきマーケット」を新山集落センターで開いた。ICT(情報通信技術)を活用し、遠隔地に仮想の商店街を開設。注文した商品はその日のうちに路線バスを使って届ける仕組みだ。地域課題である買い物弱者支援や地域公共交通の利用促進につなげる狙いだ。

高齢者を対象に開いている「脳いきいき教室」に合わせて実施し、住民10人が参加した。会場にはパソコン画面を映し出すスクリーンが設置され、ネットワーク回線を通じて商店街と接続。この日は菓子店と食料品店の3店から中継が行われ、和菓子や洋菓子、デザート、野菜、果物などの商品が紹介された。

新山地区で活動する地域おこし協力隊の金子靖子さん(45)が進行役を務め、会場からの質問を伝えたり、商品の補足説明を求めたりして双方向でやり取りした。参加者は映像や説明を参考にしながら注文票に記入。気に入った商品を買い求めていた。

注文のあった商品は脳いきいき教室が開かれている間に荷作りをして同市西町の伊那バスターミナルから路線バス「新山・桜井・貝沼線」に積み込み、「客貨混載」という形で同センターにあるバス停まで運搬。同教室終了までに参加者に届けられた。

武村けさ子さん(85)は「普段の買い物は家族に頼んでいるが、足りないものもある。思ったより分かりやすくて良かった。これからも利用したい」と話した。上沼菊子さん(90)は「あまり欲しいものがなかった。日常の生活に役立つ商品を増やしてほしい」と要望していた。

同マーケットは今年度中に計4回開く予定。市地域創造課は「映像で商品を見せる難しさがあり、もう少しうまくキャッチボールができるようにしたい」。品ぞろえに関しては「(参加者に行った)アンケートを参考に考えていく必要がある」と話した。

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