どんぐりの森林に感謝 湖南小6年がまとめ

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間伐材を使い、北真志野生産森林組合が手作りしたペン立てを手に笑い合う児童と組合員

諏訪市湖南小学校6年生が、1年生の頃から地元の北真志野生産森林組合と一緒に取り組んできた森林体験学習が5日、最終回を迎えた。同校で6年間を振り返るまとめの会を開き、里山の一角に植樹して誕生した「どんぐりの森林」に思いをはせた。

「未来の森林を育てよう」と始まった学校と地域の連携学習。2014年11月にドングリの実を植木鉢に植え、2年時に植え替えて育てた。3年生の時に、長野県が主会場となった全国植樹祭に合わせて里山内の約0・2ヘクタールに1年時から育ててきたナラの苗木約150本を植えた。5年の春には「どんぐりの森林」まで山中を歩いて向かい、下草刈りを経験した。間伐作業や手入れした森の様子などを間近で見学し、森の恵みに触れ、森を守る仕事に理解を深めた。小笠原孝組合長(67)によると、ナラの若木は現在100本ほどが順調に育ち、樹高は1・3~3メートルになったという。

まとめの会は6年間をたくさんの写真で振り返った。低学年の頃、ドングリを植えたり、水やりをしたりして大事に育てるあどけない表情のクラスメートがスクリーンに写し出されると、「わあ、かわいいね」などと声を上げた。森との思い出を懐かしむ児童たちはみんな笑顔だった。

組合は、森づくりを一緒に頑張ってきた児童たちへのお礼と、地元の山の将来を託す思いを込めて間伐材で作ったペン立てをプレゼントした。小笠原組合長は「これから君たちは中学、高校と進学し、勉学などで忙しくなるだろう。その間、『どんぐりの森林』は私たちがいったん預かる。君たちが大人になった時にお返しするから、その時はみんなの力でしっかりと山を守ってほしい」と伝えた。6年生を代表し2人が作文を通じて「どんぐりおじさん」(組合員)に感謝の気持ちを伝えた。小海偉楓君(11)は「6年間の学習を通じて植物や林業に興味を持った」、半場唯騎君(12)は「手入れした森林と手付かずの森林との違いは大きい。山について知らないことをたくさん知ることができた」と振り返っていた。

会の終了後は、地元のボランティアグループが里山で採れたキノコをふんだんに使って作った炊き込みご飯とみそ汁を児童と組合員らが一緒に味わった。間伐材で作ったヒノキのペン立ては大人気で、大宮空翔君(12)は手に取り「木の命をいただいて作られたペン立て。いつまでも大事に使い続けたい」と見つめていた。

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