2年連続未確認のグル写真展 タケヤ味噌会館

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展示された写真の撮影時のエピソードを来場者に伝える藤沢さん(左)=諏訪市のタケヤ味噌会館

2018年まで19年連続で冬の諏訪湖に飛来していた国天然記念物のオオワシ「グル」の写真展が7日、諏訪市湖岸通りのタケヤ味噌会館で始まった。グルの姿を追い続けてきた写真集団「グルマニア」の8人が撮りためてきた秘蔵写真から67点を展示した。昨季から姿を現さなくなり、期待していた今冬もこれまで確認されていない「グル」。「どこかで元気に過ごしていて」。撮影者たちのそんな思いが込められている。

グルは1999年1月に諏訪湖で衰弱しているところを救出され、回復後に放鳥された。その後、毎年冬の諏訪湖に姿を現し、グルのファンをはじめ、多くの地域住民の関心を集めてきた。例年12月下旬ごろ飛来し、2月下旬から3月上旬ごろに諏訪湖を飛び立ったことから例年、「グルはクリスマスごろやってきて桃の節句に合わせて帰る」などと話題になった。

同会館での写真展は今回が10回目。「グルマニア」の一人で写真展責任者の藤沢義昭さん(69)=辰野町中央=によると、グルが飛来していたころは写真展の時期になると、会館の上空や近くの諏訪湖に姿を現すこともあったといい、「グルも写真展を待っていたのかな」と懐かしむ。1枚1枚に撮影時の物語があり、会場では藤沢さんもカメラに収めた時のエピソードを来場者に笑顔で伝えていた。

以前はシーズン初飛来から写真展前までに撮影したグルの写真を中心に披露していたが、昨年に続き、今年も放鳥以来の過去からのよりすぐりを出品した。すべて未発表で大きさはA3~A1サイズ。魚を捕まえて飛び立つ様子や大空を舞う姿、オジロワシとの争い、顔のアップなどさまざまな姿が見られる。

来場した後藤恵美子さん(70)=諏訪市豊田=は「グルはなんてきれいな鳥なんでしょう」と見入っていた。藤沢さんは「グルは今季も来なさそう。家族のような存在であるので寂しいが、自然界のことなので仕方がないことは理解している。せめてどこかで元気に生きていてほしい」と思いを寄せた。

同展は3月8日まで。時間は午前9時30分~午後4時30分。入場無料。

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