諏訪大社上社本宮 重文の保存修理へ安全祈願

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諏訪大社上社本宮の重要文化財保存修理工事1期として工事が行われる入口御門と布橋(奥)

諏訪大社上社本宮(諏訪市)の重要文化財(重文)が保存修理されることになり、15日、安全祈願祭が本宮で行われた。2016年に追加指定された重文10棟のうち9棟と、附指定された1棟の計10棟を工事する。工事は3期に分け、1期は布橋と入口御門を修理する。1期は22年5月末、全体は25年12月末の完了を目指す。

工事対象は重文の布橋、勅願殿、文庫、勅使殿、五間廊、摂末社遙拝所、神楽殿、天流水舎、入口御門のほか、関連資料として付帯的な価値がある附に指定された5件のうちの一つ額堂。

重文追加指定後の保存修理工事は初めて。明治時代に建造された額堂以外は江戸時代中後期に建てられた。

1期に工事する布橋は1777(安永6)年、入口御門は1829(文政12)年の建築。布橋は木製の橋の一部を解体し、部材を取り換えて組み直す。銅板屋根のふき替えもする。入口御門は銅板屋根のふき替えなどをする。3月ごろから工事用の足場を組み始める見通しで、布橋は3月以降、通れなくなる。

設計監理は文化財建造物保存技術協会(東京)、施工は田中社寺(岐阜市)が担当する。文化庁の補助事業として実施し、国や県、諏訪市の補助を受ける。大社と大社役員、諏訪市教育委員会は昨年10月、修理方針を検討する重文修理委員会を設置している。
 
月次祭に併せて実施した安全祈願祭には大総代や設計監理、施工業者ら約40人が参列し、北島和孝宮司が祝詞を奏上した。神職は工事対象となる建造物の前でおはらいをした。

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