「千社参り」お札奉納 伊那市美篶青島

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地区内の安全を願ってお札を奉納する区民

地区内の安全を願ってお札を奉納する区民

江戸時代から続くとされる伊那市美篶青島の「千社参り」が17日、同区のほぼ全戸が参加して行われた。市無形民俗文化財に指定されている年中行事で、1000枚の千社札を市内各地の寺社をはじめ、水神や道祖神、小さな祠(ほこら)に至るまで訪ねて奉納し、地区内の安全や繁栄、無病息災を願った。

「土用の入り」前後の日曜日がお参りの日。午前6時に区内の諏訪(方)社で神事を行った後、九つの組の隣組長が社務所でくじ引きに臨み、お札奉納の担当地区を決めた。今年1番くじを引いた8組は、上川手・下川手・青島でお参りをした。隣組長の北原孝雄さん(66)は「一つ一つ回るのは大変だが、災害が無いように願ってきた先輩たちから受け継いだ青島の文化だから」と話し、丁寧に千社札を貼り付けていった。

青島の千社参りは三峰川の氾濫に苦慮してきた住民らが、水害がなく水稲が順調に育つよう、神仏の加護を願って始めたとされる。市内全域に奉納するため、お参りには車を使っているが、半世紀ほど前までは徒歩での参拝で、1日がかりの行事だったという。

お参りを終えると、組ごとに懇親会が行われた。北原清区長(68)は「非常事態には連携が大事になる。お参りは親睦も兼ねており、万が一のときの助け合いにもつながる」と話していた。

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