業種で明暗、長期化不安視も 新型コロナ影響

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人の入りが少ないスポーツジム。新型コロナウイルスの感染予防のため、器具は入念に消毒されている=11日、駒ケ根市内

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、上伊那地方の旅行代理店やスポーツジムでは予約のキャンセルや利用を控える動きが目立っている。一方、国の要請に伴う学校の臨時休校で家族連れの来店が増えた一部の書店では売り上げが好調だ。業種によって明暗が分かれるものの、多くの企業で事態の長期化を不安視する声が広がり始めている。

■旅行代理店

キャンセルや延期相次ぐ

旅行代理店の東武トップツアーズ伊那支店(伊那市)では、国内外の団体、個人旅行のキャンセルや延期が相次いでいる。3、4月に取り扱う団体旅行はほぼゼロとなり、一般企業の旅行は5月以降にずれ込んでいるという。

市内で22日に予定していた「春の高校伊那駅伝」の中止を受け、出場選手らの宿泊手配はすべてキャンセルとなった。同支店は「大きな影響を受けた」としている。

個人旅行では、人混みを避ける傾向が強いほか、新型コロナウイルスの感染が拡大し「緊急事態宣言」を発令した北海道をはじめ、東京ディズニーランドの休園を受けて東京への旅行もキャンセルが目立つ。

海外旅行では、社員の出張を自粛する企業が増える中で、例年みられる中国や台湾への海外出張に関する手配といった予約はなく、東南アジアへのグループ旅行もキャンセルが続いている。

同支店は、7月に開幕する東京五輪の観戦チケットと宿泊をセットにして販売している。河合和彦支店長(54)は「新型肺炎の感染が続き、長引けば影響してくる」と危惧。東京五輪の開催まで140日を切り、「大会の成功に向けて早期に終息となり、安心して旅行ができるようになってほしい」と願っている。

■スポーツジム

来場者数が3分の1減少

駒ケ根市内のスポーツジムでは「来場者数は普段に比べて3分の1ほど減少している」と話す。今月中旬まではヨガやエアロビクスの教室を中止。女性職員は「影響は少なくとも今月末までは続きそう」と心配そうな表情を浮かべる。

■書店

学習関連書籍売り上げ堅調

一方、小中高校などの臨時休校を受け、駒ケ根市内の書店では、平日の昼間に子ども連れの保護者が多く来店。「普段より忙しい」という。例年より学習関連の書籍の売り上げが堅調で、「特に計算や漢字のドリルは昨年同時期に比べて10倍以上も売れている」と驚く。急に決まった長期の休みに対応しようと、自宅学習に力を入れる保護者の意識を浮き彫りにした傾向と見られている。

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