2020年3月14日付

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正体不明の「新型コロナウイルス」の脅威が日本全土にまん延しつつあるのと同時にインターネットなどではまことしやかに「デマ」が拡散され、人々を混迷へと導いていく。ただでさえ不安な時期に誰が何の目的で拡散しているのだろうか▼「新型コロナでトイレットペーパーが不足する」。全国でデマが駆け巡り、店の商品棚から瞬く間に紙製品が消えた。結局、不安をあおるデマを流した人が勤める会社が謝罪したが、受け取る側も少し考えればデマだと分かりそうなものだと思うのだが▼「諏訪地方に感染者が出た」。こちらも根拠のないデマだったのだが、ちまたでまことしやかにささやかれた結果、人々は不安に駆り立てられ、諏訪保健福祉事務所長が会見で否定する事態に▼過去には女子高生の何の気ない会話からデマが発生し、パニックに陥った預金者による取り付け騒ぎに発展した豊川信用金庫事件、熊本地震で「動物園からライオンが逃げた」というデマ情報が瞬く間に拡散され、人々を恐怖に陥れたこともあった▼災害などで社会が不安を抱えた時にデマは拡散しやすく、命や生活に直結する重要な内容であればあるほど拡散しやすいのだろう。身の回りには必要な情報だけではなく、悪意に満ちたデマもあり、中には善意からくる誤った情報も存在する。見極めるのは困難だろうが、何が正しいかを冷静に判断することは重要なのだろう。

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