2020年3月15日付

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またこの季節が来たかと思う。くしゃみに鼻水。目はかゆい。かすみがかったように気分まですっきりしない。体の免疫系が張り切っているのだろう。暖かい日が多いことしは飛散も早かった。本格的な花粉症シーズンを迎えている▼疫(病気)を免れると書く免疫は、「異物を認識して排除する」ための仕組みだという。ウイルスに戦々恐々としている昨今、外敵の侵入を素早くキャッチし、断固として戦ってくれる防御機構の働きは心強く、頼もしいばかりだが、実は働き過ぎても困るという▼害のないものに対して免疫が働き過ぎてしまう。アレルギーという。花粉症の季節に敵視されるスギ花粉も、毒素を出すわけでもないのに免疫系は過剰に反応する。清潔になって周りに病原菌が少なくなり、免疫の働きに変化が起きたという説もあるがどうだろう▼花粉症のようなアレルギーに悩んでいる人は、この100年間でほぼ100倍になったとの推計もある。もはや「国民病」とまで呼ばれる花粉症は労働生産性をも下げ、その経済的損失額は1日当たり2215億円にも及ぶとの試算も目にした。ただ驚くばかりだ▼つらい目のかゆみ、鼻のむずむず。ああ、こすりたい、かきむしりたい。が、感染症予防の観点から汚れた手で顔に触るのはご法度だという。病原体への対抗として免疫力を整えつつ、花粉症とはだましだましつき合っていくしかない。

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