塩分測定器で食改善を 茅野市が高血圧対策

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茅野市が来年度、追加購入する塩分測定器。個人や団体に無料で貸し出す

茅野市は2020年度、市民の高血圧対策に乗り出す。国民健康保険の特定健診受診者に占める高血圧の割合が県内19市で最も高い状態を踏まえた新規事業で、みそ汁やスープの塩分測定器を追加購入して市民や区・自治会、各種団体に無料で貸し出すほか、1日の塩分摂取量が把握できる300人規模の尿検査を試験的に初めて実施する。

同市は昨年、17年度の国保特定健診受診者に占める高血圧の割合が県内19市中ワースト1位であることを公表。同年7月には高血圧をテーマに市民公開講座を開催し、医師の意見を聞きながら原因を分析。血圧が上がりやすい冬場の受診者が多く、男女ともに医療を受診する人が少ない傾向が分かってきた。

高血圧対策を「市民全体の課題」(今井敦市長)と位置付ける同市は、20年度の一般会計当初予算に事業費15万円を計上。まずは高血圧や減塩の意識を高め、塩分摂取の見直し機会を提供する取り組みを展開する。

具体的には、塩分測定器を4台を追加購入し、既存の測定器と合わせて14台を市健康保健センターで無料で貸し出す。市民や保健補導員、区役員らが訪れた際、保健師や管理栄養士が血圧を下げるための指導や助言も行う。

尿検査は保健補導員、市民向け教室「血圧を学ぶ会」の受講者、国保特定健診で高血圧などが指摘されて医療を受けていない人を対象に実施する。採尿後、県内の検査機関に測定を依頼する予定で、前日、前々日に摂取した食事の塩分量が分かるという。食事の内容を記入して点数化する塩分チェックシートも併用し、生活習慣や食生活の改善につなげる。高血圧の人には個別指導も行う考えだ。

このほか、高血圧をテーマにした市民公開講座を開くほか、健康づくりポイント事業の対象に市民の継続的な血圧測定を追加する。市民活動団体「福祉21茅野」には健康づくり部会に高血圧対策のワーキンググループが発足しており、公民協働で高血圧対策に取り組む方針だ。

厚生労働省によると、高血圧は食塩の過剰摂取や肥満、運動不足、飲酒などが原因。高血圧が進んで動脈硬化になると心筋梗塞や脳卒中、糖尿病のリスクが高まる。市健康づくり推進課は「まずは血圧に関心を持って行動してもらうことが大事。野菜たっぷりの減塩、運動、禁煙、適度な飲酒、お医者さんへの相談を心掛けてほしい」と呼び掛けている。

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