被災地支援金受け付けが終了 茅野市中央公民館

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昨年10月の台風19号で被災した長野市長沼地区への支援金を募集してきた茅野市中央公民館は、3月末で支援金などの受け付けを終了した。同館によると、復興を願う多くの市民から総額35万円を超える募金と段ボール箱10箱以上の未使用タオルが寄せられたという。年度末付で7年間務めた館長職を退任した矢島喜久雄さん(69)は「長沼へ温かな思いを届けることができた」と話している。

同館は2014年、地域の伝統文化や歴史などを掘り起こす「地宝地活運動」に取り組み、13年度に優良公民館優秀賞を受賞した長沼公民館(現長沼交流センター)を視察。以降、茅野市の公民館活動の手本としてきたことから、恩返しにと支援金の募集を始めた。矢島さんの知人が被災したことも後押しした。

支援金などの受け付けは昨年10月17日から始めた。手作りの募金箱を同館入り口に設置し、利用者に呼び掛けたほか、市芸術祭などでも協力を募った。集まった支援金やタオルは、交流センターと知人のいる寺院に寄付した。同館で使われていないスリッパも贈った。

3月には、同センターの宮澤秀幸前所長を招いた講演会も企画していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となった。4月下旬発行の公民館報に宮澤前所長の寄稿文を掲載する。

矢島さんは被災直後から10回ほど現地を訪問。ボランティア活動や復興を願って開かれた餅つきと節分会にも参加した。地元の長沼地区住民自治協議会から感謝の手紙が寄せられるなど、新たな交流も生まれた。茅野市中央公民館の館内には特設コーナーを設け、被災地を訪れるたびにボランティア活動の様子や寄付の受け渡しなどの写真を展示し、被災地の現状を伝え続けた。「当たり前の生活を一瞬で奪う災害の恐ろしさを目の当たりにし、よそ事ではないと感じた」と振り返る。

矢島さんは「活動を通して、人と人とのつながり、住民同士の支え合いが地域の宝だと実感した。何とかしたいという思いから始まった活動だが、多くの皆さんの支えもあり続けることができた。感謝しかない」と語った。

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