コロナ対策奮闘の船出 駒ケ根市長就任3カ月

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任期満了に伴う市長選で初当選し、1月29日に駒ケ根市長に伊藤祐三氏(59)が就任して3カ月が経過した。就任直後から新型コロナウイルス対策など難しいかじ取りが求められている市長に、市内では「奮闘している」「まだ評価は難しい」などの声が聞かれる。難題に向き合いながらの船出となったが、市の財政健全化や対話によるまちづくりなど、選挙戦で掲げた公約にどう着手し、独自色を出していくのか。市民の関心が寄せられている。

「まずは市議会3月定例会を乗り切りたい」。就任後の会見で、新年度予算の成立を最優先し、自身の公約への本格着手は4月以降とした伊藤市長。言葉通り、3月定例会のあいさつや一般質問の答弁は慎重な姿勢が目立った。

市議の1人も「そつなく答弁していたが、まだ様子をうかがっている感じ。本人の思いや考えは分からなった。ただ就任から日も浅く、仕方のない部分もある。評価する段階ではない」と話す。

約束の新年度を迎えたが、腰を据える余裕もなく、新型コロナウイルスへの対応に追われる毎日。個々の希望や意欲を把握したいと公約で示した職員との個別面談は4月末から始まり、最重要課題に位置付ける財政健全化は近く検討チームを発足させるが、市民との対話集会「市長と100回語り合う会」など、多くの取り組みは先延ばしになりそうだ。

選挙戦では、まちづくり機構の設置による中心市街地活性化や、国際会議開催での国際交流促進、昭和伊南総合病院の医療ツアー導入などによる経営改善なども政策に挙げた。

ある市民は「公約の実現には時間がかかると思う。コロナ対策で奮闘していることは評価したいが、公約に本格着手できないのであれば現状について市民に説明し、少しずつでも前に進む姿勢を示してほしい。なかなか顔が見えないのが残念」と話した。

別の市議は「コロナ対策では特に序盤の思い切りが足りず、行政経験の乏しさが出た」と厳しい見方を示す。一方で「市民が期待しているのは、全国のまちづくりを見てきた豊かな見聞と人脈。今はコロナ対策に全力を注ぎながら、終息後は積極的な情報発信で伊藤カラーを出せるよう、そちらの準備も進めてほしい」と期待した。

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