すわっチャオ1周年 スタートダッシュ成功

LINEで送る
Pocket

臨時休館を利用してキッズコーナーの配置を変更する諏訪市駅前交流テラス「すわっチャオ」のスタッフ

JR上諏訪駅東口の商業ビル「アーク諏訪」3階にある諏訪市の駅前交流テラス「すわっチャオ」が、18日で開所から1周年を迎える。新型コロナウイルスの影響で4月から臨時休館が続き、節目を祝う記念イベントも延期になったが、初年度の延べ利用者は23万人を超えた。同館を所管する市教育委員会は「スタートダッシュに成功した」と話している。

すわっチャオは、旧まるみつ百貨店跡地へのアーク諏訪(鉄骨造り3階建て)建設に合わせ、市が3階部分の床を購入し、フリースペースやキッズコーナー、バンドスタジオ、移住相談センター、コワーキングスペースなど12の機能を整備。放送大学長野学習センターを含む面積は2946平方メートルで、床購入費など総事業費は約17億円。

利用者は月平均で2万人超。累計だと19年9月に10万人、20年2月7日に20万人を達成し、同年3月末現在で23万人超を記録した。内訳は、講演会やセミナー、バンド練習など「有料利用」の貸し館が約2万人。残りがフリースペースやイベントスペース、キッズコーナーなどの「無料利用」で、大半は学習や電車、送迎待ちの高校生だ。

年間の維持費は約1億円(人件費や共益費、駐車場1時間無料分負担金、光熱水費など)で、館長と市職員、保育士、地域おこし協力隊員ら8人(うち会計年度任用職員4人)が勤務。初年度の使用料収入は約300万円の見込み。20年度は600万円の計画だが、新型コロナウイルスの影響で先行きは不透明だ。

高校生の居場所として定着したすわっチャオだが、まちのにぎわい創出に向けた期待も大きい。本町2丁目上諏訪駅前通り商業会の味澤史明会長(47)は「幅広い世代の人に活用してもらうことが、まちの活性化につながる」と指摘しながら、「アークには『架け橋』の意味がある。どうやってすわっチャオと商店街をつなぐか可能性を探る年だったのに」とコロナ禍を嘆いた。

すわっチャオは4月5日から臨時休館が続く。泉谷しげるさんや高校生バンドらが出演予定だった今月16、17日の1周年記念イベントも延期となった。職員はキッズコーナーの飲食スペースを給湯室近くに移動し、隣に手作りの食育コーナーを新設するなど、この機会を利用して利便性の向上を図っている。

すわっチャオの矢崎博之館長は「コンセプトである『あつまる、つながる、はじまる』のうち、『あつまる』についてはスタートダッシュが成功した」と手応えを語り、「今後は『つながる、はじまる』の分野でどんな面白いことを発信できるのか、市民の皆さんと一緒に考えていきたい」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP