2016年07月30日付

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「行くぞキット」「はいマイケル」―。いよいよ「ナイトライダー」の世界が現実味を帯びてきたのだろうか。ホンダとソフトバンク(SB)が、人工知能(AI)技術の自動車などへの活用に関し共同研究を始めると発表した▼SBグループのヒト型ロボット「ペッパー」のAIは、喜びや悲しさ、怖さ、愛情などを認識、表現できるのが特徴。この機能を転用することでクルマがドライバーの感情を推し量り、対話しながら運転できるようにするという。SBの孫正義社長は「ホンダの車に『愛』が入ります」と宣言した▼ナイトライダーは、1980年代にヒットした米国ドラマ。特殊装備車に搭載された人工知能「キット」と主人公「マイケル」の会話が人気を集めた。時に冗談や皮肉を交えた、あの軽妙な掛け合いが実現すれば楽しそうだ。すでにスマートフォンなどではAIとの会話が実現している▼自動車メーカーが開発を競う自動運転と合わせ、眠気やいらいら、注意力散漫などをクルマが注意してくれれば、事故防止への期待も高まる。他方で、頼りすぎるのも怖い気がする。新しいクルマに乗り換える際、AIはどんな言葉を突きつけてくるのだろう―と余計な心配も浮かんでくる▼こうした技術の進歩とともにいつも指摘されるのは、使う側のリスク管理だ。コンピューターとの付き合い方は、これまで以上に大きな課題になりそうだ。

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