赤彦文学賞に長瀬さん 新人賞は木沢さん

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諏訪地方にゆかりの深いアララギ派歌人・島木赤彦の精神を受け継ぐ優れた作品に贈る今年の「第22回島木赤彦文学賞」が、松本市笹賀の長瀬仁智(みち)さん(80)の歌集「白根葵」に決まった。「第20回島木赤彦文学新人賞」には、東京都世田谷区の木沢文夫さん(71)の歌集「昨日も今日も明日も」が選ばれた。同賞を下諏訪町と合同主催する島木赤彦研究会が発表した。授賞式は8月23日に同町の諏訪湖博物館・赤彦記念館で開催予定。

今年は多くの推薦作品の中から1次選考で文学賞、新人賞ともに4作品を選び、6月11日に開催した最終選考会で、同研究会や大学関係者ら選考委員が各賞を決めた。

長瀬さんは50年ほど前から短歌に親しみ始め、1985年に短歌結社「朝霧社」に入った。「白根葵」は昨年9月に出版した自身初の歌集で、審査員から「赤彦短歌の継承としてふさわしい作品」との評価を得て文学賞受賞が決定。収録されている歌は517首で、家業の農業や家族など、日常や日々の思いを詠んだ歌が中心だという。

長瀬さんは「初めての歌集が受賞して驚いたが、とても光栄に思う」とし、「これからも賞に恥じないよう精進し、よい歌を詠んでいきたい」と話している。

同賞は、昨年全国で出版、発表された歌集や研究、評論などの作品を対象に選考。同研究会会長で江戸川大学名誉教授の下平武治さんは「今年は生活に密着した純粋な作品が多く、各賞は赤彦短歌の流れを踏まえた作品を選んだ」と話している。

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