よみがえるニホンオオカミ 富士見で企画展

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富士見町高原のミュージアムで開かれている企画展「よみがるニホンオオカミ展」

現存する貴重な遺構として、江戸時代に造られたオオカミの落とし穴「狼(いぬ)落(お)とし」2カ所が残る富士見町の町高原のミュージアムは25日、企画展「よみがえるニホンオオカミ展」を同施設で始めた。県内をはじめ東北から中国、四国にかけて各地のオオカミ信仰を中心にした資料などを多数展示した大規模な企画展。関係者は「ニホンオオカミが絶滅して100年以上たつが、オオカミ信仰が現代に続いていることを知ってほしい」としている。8月2日まで。

オオカミは、シカやイノシシから田畑を守ってくれる存在のほか、人畜への被害が収まってほしいという願い、盗難・火難よけなどの守り神として信仰された。企画展ではオオカミを祭る各地の社寺が授与している護符や版木など約60点、寺社や講に伝わる掛け軸など約80点を展示。いずれもオオカミが描かれている。計約60の社寺や講、個人の協力を得た。県下のほか東北、関東、山梨、中国・四国など各地のオオカミ信仰についても解説している。

このほか、東北から山陰に至る約80カ所の社寺に安置されたオオカミの姿をしたこま犬の写真、オオカミのものと伝わる頭骨、オオカミ研究者が諏訪地方の縄文遺跡から出土した頭骨を描いたスケッチも展示。同町で確認された狼落としの解説、オオカミが描かれた文学作品として新田次郎の「山犬物語」「おとし穴」、椋鳩十の「山犬」も紹介している。

展示資料は郷土史家の下平武さん(61)=同町御射山神戸=が昨年5月から1年かけて東北から四国を現地調査し収集したり借りたりした。

開館午前10時~午後5時。月曜休館。入館料高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同ミュージアム(電話0266・62・7930)へ。

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