すずらん大学始業式 現赤穂公民館閉館前に

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26日に開かれたすずらん大学始業式。多くの受講生にとって、最後に現赤穂公民館を訪れる機会になった

駒ケ根市上穂栄町で建設が進んでいた新赤穂公民館(地域交流センター)が7月20日に開館するのを前に、現赤穂公民館(同市上穂南)が6月30日、半世紀近い歴史に幕を下ろす。高齢者講座「すずらん大学」の今年度始業式が26日、現公民館であり、受講生ら100人近くが出席。名残を惜しむ声が相次いだ。

1974(昭和49)年に出版された「駒ケ根市誌 現代編下巻」によると、鉄筋コンクリート造り3階建ての現公民館は73(同48)年6月4日に完成。講堂や美術室、和室など用途に応じた13の部屋を設け、地域住民の生涯学習の推進や文化活動の振興などに寄与してきた。

前身の講座を含めると69年の歴史を持つすずらん大学は、現公民館を開設時から拠点にしてきた。現在、民謡やコーラス、手芸など八つのクラブから成り、60歳以上の125人が所属。現公民館への愛着を深めてきた講師や受講生も少なくない。

すずらん大学の講師の一人、北澤弘子さん(85)は40年以上、俳句や詩吟などのイベントで現公民館を利用してきた。「自分の半生が凝縮され、思い出のいっぱい詰まった場所。惜別の思いがあり、うんと悲しい」と吐露した。小松民敏館長(67)も式で、「格別の思いのこもった赤穂公民館との別れだと思う」と出席者たちを思いやった。

式は当初、4月24日に計画されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現公民館が4月10日から5月15日まで休館。2カ月の延期を余儀なくされた。受講生らは7月から新公民館での活動を始める。

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