清水多嘉示の石膏原型 八ケ岳美術館で企画展

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代表作「みどりのリズム」の石膏原型も初めて展示された八ケ岳美術館の開館40周年記念展

原村の八ケ岳美術館で企画展「開館40周年記念 新収蔵 清水多嘉示 石膏原型の全貌」が開かれている。原村出身の彫刻家、清水多嘉示(1897~1981年)の現存するほぼ全ての石膏原型約220点が、武蔵野美術大学での修復事業が完了し、今年1月初旬に同館に一括収蔵されたことを記念して企画。石膏原型を中心に彫刻作品約130点と油彩画10点を展示した。日本有数となった石膏原型コレクションを通して、清水作品の全貌をたどる。

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、会期を変更。第1期(7月5日まで)と第2期(同6日~9月13日)で作品を入れ替え、収蔵する石膏原型を網羅的に紹介する。

展示は、▽石膏原型とブロンズ像▽パリのアトリエ▽諏訪とパリの交流▽胸像と記念碑▽戦後の裸婦像における具象彫刻の追求▽母子像▽野外彫刻-など12章を設け、清水が追い求めた彫刻、芸術観に迫っている。

中でも、1951年にサンフランシスコ講和条約の締結を記念して制作された「みどりのリズム」は、清水が生涯の目標として取り組んだ「パブリックアート」の代表作。今回初めて、その大型石膏原型(武蔵野美術大学所蔵)も展示した。最初に制作された小型の石膏原型数点と比較展示し、制作過程をたどることができる。

同館学芸員の塚崎美歩さんは「石膏原型はブロンズよりも作者の手による質感の情報量が多く、鑑賞作品として展示したい」と価値を強調。「普段は屋外でしか鑑賞できない清水のパブリックアートの全貌を館内で楽しんでほしい」と話している。

会期中無休。期間中、関連イベントも多数用意している。問い合わせは同館(電話0266・74・2701)へ。

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