諏訪湖底の泥にマイクロプラ 県の研究所調査

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県環境保全研究所(長野市)は、諏訪湖の湖底の泥から、生態系への影響が懸念されている「マイクロプラスチック」が見つかったと明らかにした。海洋プラごみ問題が国際的に深刻化し注目されているが、今回の調査で内陸でも汚染の可能性があることが分かった。同研究所は「諏訪湖周辺で排出されたプラごみが砕かれた可能性が高い。身近な課題として関心を持ってもらいたい」としている。

レジ袋やペットボトルなどが紫外線で劣化したり波や川の流れなどで砕かれたりし、直径5ミリ以下の微細なごみになったのがマイクロプラスチック。飲み込んだ鳥や魚などへの影響が懸念され、誤食は生物の体を傷つけるだけでなく、有害な添加物を含む場合、食べた生物に科学物質が蓄積する可能性がある。魚介類などを食べる人間に影響を与える懸念もある。

調査は今春実施し、水質調査のため2015年度に採取した泥を使った。ふるいにかけて大きさごとに分類し乾燥して置いた中から、2~4.75ミリの大きさのプラスチック片とみられる物質を取り出して赤外線の装置で調べ、複数種類のマイクロプラスチックを特定。レジ袋や食品容器の素材として利用されるポリエチレンなどと分かった。

同研究所の八町博明次長は「湖畔では目視でプラごみを確認でき、マイクロプラスチックもあるのではないかと思っていた。海なし県でも身近な問題と認識してもらい、プラごみを捨てないことを意識してほしい」と話す。

19年6月に北佐久郡軽井沢町で開かれた20カ国・地域(G20)エネルギー・環境関係閣僚会合でプラごみ対策が議論されたほか、今年7月からレジ袋が有料化された。同研究所では、こうしたプラごみ問題に対する機運の高まりを踏まえ、調査を実施した。

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