伊那にシードル醸造所 今秋にも生産開始

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自家農園で赤果肉リンゴの出来栄えを確認する入倉さん(左)と伴野教授

自家農園で赤果肉リンゴの出来栄えを確認する入倉さん(左)と伴野教授

伊那市横山でシードル(リンゴの発泡酒)を醸造しようと、東京から移住した入倉浩平さん(36)が準備を進めている。醸造施設を「カモシカシードル醸造所」と名付けて今秋の生産開始を目指し、横山の農家8戸と契約。自家農園を含めて21品種ほどのリンゴを使う。信州大学学術研究院農学系(南箕輪村)の伴野潔教授と協力し、同教授が交配育成した赤い果肉の新品種も活用。特徴ある地元産リンゴの素材の良さを生かして、オリジナルのシードルを提供していきたい考えだ。

東京で会社役員を務め、醸造も農業も全く未経験だった入倉さん。「ワイナリーは各地にあるが、シードルだけを生産する醸造所は全国的に少なく県内では初めて。リンゴが好きだったこともあり、そこにやりがいを感じた」と話す。曽祖母が伊那市出身だったこともあり、シードル生産に向けて3年前に環境に恵まれた横山にリンゴ農園を開いた。

醸造の専門学校に3年通い、1年はワイナリーで研修も積んだ。当初は東京と伊那を行き来して農園を管理していたが、昨年Iターンした。

伴野教授との出会いは、栽培の技術指導を受けようと信州大学農学部に相談したのがきっかけ。赤果肉リンゴの産業化を目指している同教授の考えに賛同し、同教授が育成した新品種を農園に植えた。

「今までにない赤いシードルができたらうれしい。それぞれの時期に収穫した3品種程度を調合して、甘口、辛口など4~5種類のシードルを作りたい」と夢は広がる。経験者を醸造責任者に迎え2人体制。年間で750ミリリットル瓶8000~1万2000本程度の生産を見込む。

4日は伴野教授の新品種を栽培する生産者、加工業者らが同醸造所と農園を見学。新たなモデルとして期待を寄せた。

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