旧小野村議会の議場再現 辰野の「明倫館」

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旧小野村議会の議場を再現した明倫館2階の展示スペース

辰野町小野の国登録有形文化財・旧小野村役場庁舎「明倫館」と土蔵を管理する、NPO法人建造物明倫館保存会(宇治徳庚理事長)は、館内に昭和中期の旧村議会の議場を再現するなどして公開を始めた。未使用状態だった2階を展示スペースとして手直しし、地域に向けて魅力発信を図る企画。同館文化教室の美術作品も飾り、政治から社会教育の拠点へと変遷を遂げながら住民に親しまれてきた、歴史経過を伝えている。

同館は1905(明治38)年に小野村役場として建設。61年に辰野町と合併後は小野支所の機能を果たし、現在は学習拠点として活用される。1階は使われているものの、2階は階段が急勾配で使いにくいため数年前から手付かずの状態となり、保存会で活用手段を検討。展示によって公開性を高めることにした。

議場は実際に使われた広さ30畳ほどの和室で、「昭和36年2月20日 辰野町合併直前 小野村最終議会」と横断幕を掲げて当時の様子を再現した。村の理事者を務めた住民の話を参考に、長机と座布団を配置して臨場感を演出。辰野町議会事務局の協力で議員12人の席札を立て、議事録も譲り受けて展示してある。

美術作品は、45年間にわたって続く陶芸、木彫、ステンドグラスなど五つの文化教室の指導者から寄贈されたものを常設展示。隣室には「信濃の国二之宮」の格式を誇る小野、矢彦両神社の御柱祭の関連資料として、旧国鉄の観光キャンペーンに採用された古い告知ポスターや写真を飾った。小野宿や旧伊那街道の散策案内も置いてある。

宇治理事長は「約4カ月かけて資料集めやスペース整備を行い、公開にこぎ着けた。多くの皆さんが小野地区の歴史文化を楽しんでくれたら」と来場を呼び掛けている。

入館無料。今年度は希望があれば随時公開。来年度以降は近隣の県宝・小野宿問屋の公開に合わせ、月1度のペースで開放する予定。見学希望、問い合わせは町教育委員会(電話0266・41・1681)へ。

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