つながり人口創出へ実証実験 県事業

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辰野町川島の「つながり人口創出実証実験」を担う(左から)伊藤優さん、北埜航太さん、鈴木雄洋さん

県上伊那地域振興局は今年度、上伊那地方の課題を都市部の人へ提起することを足掛かりに人口を増やす「つながり人口創出実証実験」に着手した。都市と地方の人が手を携えて農村地帯の課題に取り組む中で、徐々に地域の魅力を理解してもらい、将来的な移住、定住による人口増加へつなげようとする試み。今年度は対象地区となる辰野町川島へ都市圏から人を招くモニターツアーなどを行う。

県の地域振興推進費を活用した事業。地域にあふれる困りごとを「地域資源」に見立て、都市住民が課題解決に関与することで、それまでは関係がなかった地域に思い入れを深め、「第2のふるさと」にしてもらおうとする新しいツーリズムの手法という。

川島は県内に4カ所しかない県移住モデル地区の一つ。すでに 移住者の受け入れに実績があり、事業の対象地区に選ばれた。今年度の実験では2017年から県と共同で特産化に取り組むソバ「川島そば」のブランド化や、地区内にある家屋のリフォーム方法について都会の人からアイデアを聞き、課題を解決する。

事業は同町のまちづくり会社「TUG BOAT(タグボート)」(伊藤優社長)に業務を委託。町地域おこし協力隊の北埜航太さん(26)=東京都出身=や鈴木雄洋さん(28)=千葉県出身=と運営に当たる。同社はすでに町内で各種体験ツアーなどを行った実績があり、今後都会から辰野町へ人を招くツアーの参加者は「過去の人脈から広げたい」(伊藤社長)という。

北埜さんは「川島地区の魅力を多くの人たちに知ってもらえるように努めたい」とやる気満々。鈴木さんは「川島には県外の移住者が多く、新しい人を包み込むコミュニティーがある。地域を応援してくれる人を増やしたい」と事業への意欲をみせた。

県上伊那地域振興局企画振興課は「事業が将来的な移住定住のきっかけになることを期待している」と述べた。

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