竹林と一体化する書 茅野で市田さん作品展

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竹の中に展示された作品と作者の市田さん

茅野市玉川の蓼科笹類植物園「笹離宮」で、書家・陶彫作家、市田志保さん=山梨県北杜市=の「ことのは展~竹の中の書『遥かなる大地の記憶』」が開かれている。木陰が涼しい竹林には、耐水性の大きな紙に書いた書が飾られ、自然と一体化した斬新な光景と心打つ言葉が来場者の視線を集めている。31日まで。

市田さんは愛知県出身。高校で美術の基礎を学び、文字を媒体としたデザインの仕事や商品開発に携わった後1995年に八ケ岳に移住。98年に工房を構え筑窯し、本格的に書と陶彫の創作活動を開始し、各地で個展も開く。

制作の根底には「森羅万象の喜び。今に息づく縄文の力強い女性たちがある」とする市田さん。迫力の筆致の「邂逅」「五臓六腑」には、それぞれの文字に対する思いを記した。縦1メートル、横5メートルの大作「地水火風空」は、万物を生成する五つの要素。初の屋外展示に「より、自然に溶け込むように」と、わらの筆で表現。「無クテハナラヌ 過ギテモナラヌ」と添えている。

受付・売店を併設する清風萬里館にはぬくもりのある陶彫や書画が並ぶ。館前の竹のオブジェに舞う、書き損じ和紙で作った土偶ならぬ紙偶も注目。同園は今年度、入園無料。開園日は金曜日~月曜日。

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