蚕糸業の歩み表現 岡谷蚕糸博物館が図録刊行

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岡谷蚕糸博物館の収蔵品を紹介している図録「未来に向けて」

岡谷市の岡谷蚕糸博物館は、初めての図録「未来に向けて」を発刊した。同館が収蔵する養蚕・製糸に関する道具や機械、資料などを抜粋して収録。「蚕糸業の歩みを表現した」といい、収蔵品の写真や解説文で蚕糸業の歴史と技術を紹介している。

来館者からの要望に応え、1964年の開館以来、初めて作成。5章で構成された内容は、蚕糸業や同博物館の概要、岡谷の製糸業の発展を解説し、常設展の展示品、公開の機会が少ない収蔵品などをまとめて掲載した。

世界で唯一のフランス式繰糸機をはじめ諏訪式繰糸機などの繰糸機械類、今では見られない養蚕用の寒暖計「蚕当計」などの養蚕道具、華やかな錦絵、生糸商標など、江戸時代から昭和までの豊富な資料を載せた。機械類は使用していた当時の写真とともに時代順に紹介し、技術の変遷を知ることもできる。

収蔵品は3万点を超えるといい、「養蚕から製糸業までこれだけ豊富な資料を持っているのはここだけ。先人が残してくれたおかげ」と同館。高林千幸館長は「収蔵品は岡谷の資産であり、すべてにストーリーがある。図録にまとめたことで博物館の価値もさらに上がる」と話している。

A4判、オールカラー100ページ。1冊1800円(税込み)で、館内売店で販売している。問い合わせは同館(電話0266・23・3489)へ。

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