諏訪湖ヒシの実で酒 諏訪市セーリング協会

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手刈りしたヒシからを実を取り出す市セーリング協会主催のヒシ刈り作業の参加者。協会は実を使った焼酎またはリキュール類を作る構想を温めている=19日、諏訪湖ヨットハーバー

NPO法人諏訪市セーリング協会(横山真会長)は、諏訪湖に繁茂する浮葉植物のヒシの実を活用した焼酎などの開発に取り組む。今年は試作品の完成を目指すが、将来的には諏訪地方の特産品としたい考えだ。県の地域発元気づくり支援金事業にも採択された。

諏訪湖のヒシは2000年ごろから優占種として目立つようになり、水質浄化や観光、漁業などに影響を与えている。諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」によると、繁茂によって水中に注がれるはずの日光が遮られ、沈水植物の生育を阻害するほか、景観や枯死による底質の悪化、船の航行の障害などのマイナス面がある。一方で成長の過程で栄養塩類を吸収するため、ある程度育ったところで刈り取ると、水質浄化につながるほか、野鳥のえさ場や魚の産卵場所といったプラス面もある。繁茂抑制に向け、県諏訪建設事務所は毎年、水草刈り取り船を導入して510トン以上を刈り取っている。行政や民間団体も手刈りを実施している。

刈り取ったヒシはある程度乾燥させた後、専門業者に持ち込んでたい肥化している。同協会はヒシの実を活用した新たな商品作りを通じてヒシを諏訪湖の資源に変えていく構想を練っている。ヒシの実を使った酒は、佐賀県の酒造メーカーがヒシ焼酎として販売している先行事例がある。セーリング協会は飯田市の酒蔵と組んで今年は試作品を開発する方針で焼酎かリキュール類とする案が有力という。

原料となる実の確保に向けて協会主催によるヒシ刈りを始めており、19、20日には諏訪湖創生ビジョン推進会議の構成メンバーとともにヒシの手刈りと実の取り出し作業を行った。作業は10月3日も行う。建設事務所が船で刈り取ったヒシの実も原料にする。横山会長は「関係者を悩ますヒシも見方を変えれば資源。地域住民のヒシ刈り推進の機運が高まり、さらに地域の特産品が増えることになればいい」と話している。

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