推定900万匹 諏訪湖のワカサギ資源量

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諏訪湖のワカサギ大量死問題で、県水産試験場諏訪支場は10日、魚群探知機を用いて発生後の4日時点のワカサギ資源量を調べた結果、推定で900万匹(速報値)だったと発表した。魚探推計を始めた1997年以降、同時期では最も少ない。ただ、発生前は調査しておらず、今回の被害による資源への影響は判然としない。諏訪湖漁協は12日にこれまで複数回行った試験捕り結果を公表し、被害推計を示す予定だ。

魚探を搭載した船で記録を取りながら、湖上を南北、東西方向に1回ずつ進み、推定資源量を出す手法。魚体が小さいと映らないため、秋口にピークを迎え、その後、投網漁や釣りで低下していく「山型」を描くことが多い。発生直後は湖面付近の酸素量も乏しくなり、流入河川に逃避した魚も見られたため、湖の状態が落ち着いてから調査をしたという。

結果について、漁協の藤森貫治組合長は「(大量死)直前のデータがなくて何とも言えないが、相当量が打撃を受けたことは読み取れる」と話した。資源量調査は月内にもう1回、9月以降は月1回のペースで行う予定で、伝田郁夫支場長は「漁協のデータと照らし合わせながら資源量を見極めたい」とした。

一方、諏訪湖釣舟組合の中澤滋組合長は取材に「こうした事態が再び起きないことを望む」とした上で、「過去の傾向をみても、魚探調査の資源量と、その年のワカサギの釣果に相関は見られない。われわれ業者が感じる魚の数とも一致しない」と強調した。県諏訪地方事務所の浅井秋彦所長は「漁業資源であるとともに、諏訪の重要な観光資源。再発防止のためにも原因究明を急ぎ、見えてきた課題に早急に対応していきたい」と述べた。

魚の大量死は7月26日を中心に発生。ワカサギの被害は死骸の回収量だけで1トンを超えた。湖内の酸素不足が原因とみられているが、県は「さまざまな角度」から調査を進めている。漁協は、春先に平年並みの6億粒の卵を諏訪湖に放流。7月23日の試験捕りでは湖全体に満遍なく魚が居たことが分かっている。

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