渡来した工芸品紹介 サンリツ服部美術館

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3日から始まる企画展「海を渡ってきた工芸」

サンリツ服部美術館(諏訪市)は、3日から企画展「海を渡ってきた工芸」を開催する。中世から明治時代にかけて渡来した工芸品55点を展示し、東洋で育まれた技法や造形美が楽しめる。11月29日まで。

工芸品は日常生活に密着した道具類で、身近にある素材で作られている。国や地域によって素材や技術が異なり、その土地の風土が最も反映されているともいわれる。島国の日本には、貿易で諸外国の工芸品がもたらされ、16世紀ころより中国や東南アジア諸国から多くの作品が入ってきた。同展では、漆工、金工、籐・竹工、染織を中心に4章に分けて紹介する。

漆工は、古くからアジア諸国で用いられていた技法の一つ。耐熱性がある上に艶やかな色を生み出し、華やいだ演出が可能で日用品から調度品まで幅広い道具類に用いられている。展示では何層にも塗り重ねて模様を彫り表した中国の「推黒」、線彫りをした部分に色漆を埋め込んだ「きん醤」などの作品が並ぶ。

金工では、明や清時代の花入れや建水を展示。鋳金や鍛金、彫金の技法がうかがわれる作品を紹介している。同美術館は「別用途の工芸品が日本に渡り、茶道具などに用いられたケースも多いが、江戸初期には海外に注文して作らせた製品もある」と解説している。

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