養命酒の生薬試験栽培 駒ケ根の農事法人

LINEで送る
Pocket

生薬「益母草」の種まき作業を行う関係者ら

生薬「益母草」の種まき作業を行う関係者ら

駒ケ根市の農事組合法人「福岡」(吉澤道男組合長)は、地元の養命酒製造駒ケ根工場(同市福岡)と協力し、生薬「益母草」(メハジキ)の試験栽培を始めた。農業の6次産業化やコメの減反廃止対策として、地域の特産品に育てたい考え。11日には同法人や同工場、市職員ら6人が法人事務所のあるJA上伊那赤穂カントリーエレベーターの構内でポットへの種まき作業を行った。

益母草はシソ科の2年草。血流改善などの効果があり、女性の産前産後の薬などとして古くから漢方などで活用されている。「薬用養命酒」にも主要14生薬の一つとして用いられている。

同社は原材料となる生薬の多くを中国から輸入していたが、安全対策や安定供給などを目的に国内調達の比率を高めており、千曲市など県内でも栽培が始まっている。企業が社会的責任を果たすCSR活動も兼ね、3年契約で同法人と市内での試験栽培に取り組むことになった。市も補助金を交付するなどして後押しする。

同法人は今年度、1ヘクタールのほ場に作付けを予定。ほ場への直播きに加え、ポットが数珠状につながった紙製の「チェーンポット」と、一般的な「セルポット」による育苗、定植を行い、最も効率的な栽培方法を探る。収穫は1年後で、目標は生の状態で500キロ。収穫後は乾燥、加工作業を経て同社へ納入する。

吉澤組合長は「薬用養命酒の高いブランド力もあり、栽培が定着すれば農業だけでなく、地域にとって多くのメリットが期待できる。将来は生薬の里と呼ばれるよう発展させたい」と意気込む。

同工場専門課の花岡信義課長も「地元栽培は輸送費などのコスト面や安全管理面で有利なほか、技術協力をしやすいのが魅力。栽培を通じ地元産業の発展に貢献できれば」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP