地域住民に大根料理振る舞う 長谷中3年生

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「ダイコンパーティー」で振る舞う料理を作る長谷中学校3年生

伊那市長谷中学校3年生15人は、総合的な学習の時間の学習テーマに「中学生にできる地域おこし」を掲げ、3年間、地元長谷の活性化に取り組んできた。集大成の今年度は長谷市野瀬の耕作放棄地を耕し、大根を栽培。活動を通じて「長谷を元気にするのは中学生だ」と郷土への思いを強くした15人は、自分たちの志が後輩や地域に引き継がれてくれれば―と願っている。

長谷地区は年々過疎化が進み、10月1日現在、人口1701人(男性805、女性896)、世帯数788戸。担い手の減少で農業が衰退し、耕作放棄地が点在している。同学年はそのうちの一つ、市野瀬の畑を復活させ、かつてこの地で栄えていた大根栽培が再び盛んになるきっかけになれば―と今年度の活動を始めた。

「おいしいって喜んでもらいたいな」。同校調理室に14日、おいしそうな香りが漂った。生徒は大根をしょうゆやゆずこしょう、唐辛子を入れた甘辛みそなどで味付けて全5品を用意。市野瀬公民館で15日、試食会「ダイコンパーティー」を開き、市野瀬区民16人らに振る舞った。

50年以上前、「市野瀬ダイコン」と呼ばれる大根が作られていた市野瀬。肥えた土地で作る大根は「舌触りが軟らかく、滑らか」でおいしかったという。中学生が同じ地で育てた大根を試食会で食した女性(85)は「きょうの大根は特別おいしかった」と目を細めた。土地の豊かさを再確認し、「野菜作りを絶やしてはいけないね」と話す住民も。

試食会では、これまでの活動をドキュメンタリー調にまとめた動画「長谷中大陸」を鑑賞。地域住民と学習を振り返り、生徒代表が「長谷中はこれからも地域のためにさまざまな活動をしていきます」と伝えた。

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