2020年11月3日付

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日本国憲法が公布された日である「文化の日」。法律には「自由と平和を愛し、文化をすすめる」とある。文化祭や文化財…。ちなんだ言葉は身近にある。さらに異文化交流、カルチャーショックなどその用語は世界規模に広がる▼地域の特色が特に表れるのが「食文化」。みそやしょうゆ、漬物、日本酒、ワインなどさまざまな発酵食品を生産する長野県は発酵文化が盛んな地域とされる。2年前に県などは、「発酵・長寿県」を宣言、健康志向の流れに乗って消費拡大による産業振興を図っている▼使っている麹や味の濃淡など種類が多いみそ。最近は健康食品として注目されているらしい。ビタミンやミネラル、イソフラボン、食物繊維などの栄養素を含んでおり、みそ汁に野菜を入れて具だくさんにすれば立派な主菜になる。そして、食べておいしいことが何よりいい▼以前都内の大学生グループは諏訪のみそについて美しい自然も絡めて人々に癒やしを与えるものではないか、と感想を述べていた。地域の自然を味わいながらの一杯は、にぎやかな都市部で飲むのとは一味違うのだろうか。派手さはないがほっとさせる存在。その味は海外でも「みそスープ」として親しまれていると聞く▼かつては家庭で作ることも珍しくなかったが、最近は少なくなった。手間暇かけた手作りみそ。忙しい現代にこそ暮らしに根付く文化として見直されてほしい。

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