炭素繊維強化プラスチック 諏訪圏研究会が発足

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軽くて強く、腐食しない特長から金属代替樹脂として注目を集める炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の研究グループ「諏訪圏CFRP研究会」が諏訪地方で発足した。加工や接合技術の確立、商品化を目指す勉強会を諏訪市内で重ねている。市場拡大が進むCFRPをテーマに掲げ、諏訪の中小企業の高い技術力を生かした研究を重ねる中で、参画企業の提案力向上を目指す。

CFRPは自動車、航空宇宙、ロボットなど今後の成長産業とされる幅広い分野での活用が始まっている。一方で金属との異種接合や切削、プレス成形などの加工技術でより高い精度を目指す取り組みが各方面で進められている。

同研究会は5月に発足し、月1回のペースで勉強会を重ねている。参加企業は11社で製造業だけでなく、弁理士事務所や建築会社なども参画し、このほかに諏訪圏ものづくり推進機構が加わる。12月までは勉強会を重ね、参加者の知識レベルの均一化を図る。会のサポーターとして大学教授やCFRPに詳しい大手企業の技術経験者らが名を連ねている。

発起人で代表幹事の北澤敏明さん(63)は「諏訪地方の高い技術力をこれからの時代の中で生かすには、知財権を持った商品や加工技術を広く提案できる企業へと変革していく必要がある」と指摘する。また、将来を担う力を持った若い人材を確保するためにも「企業側が魅力的な取り組みを提示し、若手技術者の欲求に応えていかなければならない」とも話す。

研究会は12月までの勉強会で参加者が一定の知識を蓄えた上でいったん解散し、来年1月から具体的な事業展開を図る新たな組織を立ち上げていく方針。北澤さんは「CFRPをテーマに掲げ、顧客が求めるものを提供していくために必要なものをつくっていく意識を持った企業の集まりにしたい」と話している。経営、企画、デザインなど理工系以外に偏らない研究にも力を注ぐ。研究会や勉強会への参加についての問い合わせは旭(電話0266・58・5058)へ。

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