城跡憩いの場に 小出一区が整備

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小出一区公民館前に立てた道案内の看板

伊那市西春近小出一区が今年度から2年間で実施する「小出城跡整備事業」のうち敷地の整地と看板設置が完了した。来年度は敷地内に白の花が咲くクローバーを育てるほか、ベンチを置いて区内外の来場者や地元の子どもたちが憩える空間にする。

同区などによると、小出城は鎌倉時代前期、伊豆伊東地方の豪族工藤氏一族の「小井弖氏」が築城したとされる平山式館城。敷地は付近を流れる戸沢川の河岸段丘にあり、総面積は約4万平方メートルで、今でも自然の地形を利用して設けた敵の侵入を防ぐ目的の「土塁」跡がある。西春近に19カ所ある城跡では最も規模が大きいとされる。

小出一区は、最近まで畑や一部は森になっていた城跡に再注目し、歴史的には九州や関西地方とつながりがあり、今も遠方からの見学者が時々訪れる一帯の整備を検討。地権者の承諾を得た上で、市の「協働のまちづくり交付金」を申請し、今年度は城が位置していた場所にある切り株を重機で撤去し、周辺へ道案内の看板を設置した。

看板は小出一区公民館前に小出城跡までの順路を示した案内図と、道路沿い3カ所に方向を示す矢印の小看板を立てた。城跡に駐車場はなく、自動車は同公民館前に駐車して400メートルほど歩く。

矢澤静二区長は「切り株の撤去が終わり、子どもたちが駆け回れる場所になった。来年度以降は一面にクローバーが育つ計画。地域の皆さんの憩いの場や学習の場としての活用に期待したい」と話す。大前廣司前区長も「一連の整備が地域振興につながってくれることを願いたい。地区外からも、ぜひお越しいただきたい」と呼び掛けた。

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