改築100周年「平温泉」 諏訪最古の共同浴場

LINEで送る
Pocket

改築100周年を迎えた平温泉の男子浴場

諏訪市小和田の温泉共同浴場「平温泉」を管理する平温泉組合(鉄羅康夫組合長)は23日、同温泉の改築100周年記念式典を隣接する市総合福祉センター「湯小路いきいき元気館」で開いた。記念事業で製作した温泉熱利用の電飾看板に点灯するなどして、温泉の恵みに感謝するとともに、歴史ある温泉文化の継承と発展に向けて決意を新たにした。

平温泉は組合員専用の共同浴場で、江戸時代から庶民に親しまれた。1921(大正10)年築の建物は和洋折衷の木造2階建てで、市内最古の共同浴場とされる。現在の組合員は約180人。10月は1日当たり53人が入浴した。

式典に先立ち、組合役員ら約30人が参列して男子浴場で神事が行われ、八剱神社の宮坂清宮司が祝詞を奏上し、組合役員や来賓が玉串をささげた。鉄羅組合長(76)は式典で、改築時に思いをはせて「今や平温泉はランドマークとして輝いている。先人の努力を大切に、組合と建物を守っていく」と決意を述べた。来賓の金子ゆかり市長と宮坂宮司、平温泉に配湯する湯小路統合温泉組合の岩波政雄組合長が祝辞を寄せた。

温泉熱を利用して点灯した電飾看板

電飾看板は、平温泉の改築100周年を知って「見過ごすわけにはいかない」と考えた鉄羅組合長が理事会に諮り、機械設計士の小酒井正浩さん(76)=同市岡村=に依頼。60度の温泉と25度の水道水の温度差を利用して発電する装置と電飾看板を4カ月かけて製作した。

記念撮影の後、浴場入り口に掲げた電飾看板に点灯すると、350個のLED(発光ダイオード)電球がともり「祝平温泉百周年」の文字が浮かび上がった。参加者からは拍手が湧き起こり、笑顔が広がっていた。

この日は浴場2階の部屋が公開され、改築時の写真や新聞記事、小川平吉(射山)が当時揮毫した「八百万神共笑」の額装、新旧の組合員証、風呂おけなどが展示された。10月に募った記念事業の寄付には164人から170万円が寄せられた。記念の手拭いや記念グッズ、記念誌の作製に役立てるという。

おすすめ情報

PAGE TOP