茅野のAI活用交通システム 試験運行始まる

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スマートフォンアプリを活用した乗り合いタクシーに乗車する利用者=諏訪市と茅野市境の諏訪ステーションパーク

茅野市は7日、新しい地域公共交通システムの試験運行を始めた。エリアを限定したスマートフォンアプリ活用の乗り合いタクシー(AIオンデマンド交通)と、豊平の店舗とJR茅野駅を結ぶ通学バスの2本立て。来年5月31日まで行い、移動手段として有効か検証する。特にスマホを使う乗り合いタクシーは、使い慣れない人も少なくない高齢者への浸透が課題だ。初日は午後5時までにタクシーは16回、通学バスは高校生ら16人の利用があった。

同市は市域が広く、現行バス路線だと目的地までに時間を要する場合があり、利便性などを検証する。約50人が出席して市役所前で開いた出発式で今井敦市長は「まずは乗ってもらい、いろんな問題を解決したい。交流・関係人口増は市の課題。移動が便利になれば、この地に来てもらう魅力になる」と述べた。

乗り合いタクシーはアプリ「のらざあ」に登録して予約した人が相乗りして目的地に向かう。市はAI(人工知能)が最適ルートを選び効率良く運ぶとする。スマホを持っていない人は電話予約(0570・050・413)も可能。豊平、玉川、泉野、中大塩のほか、米沢を一部含む茅野駅周辺市街地などをエリアに4台を午前9時~午後7時に運行する。料金は距離などに応じて300~1000円。アプリ予約の65歳以上は割引がある。

諏訪市内の福祉作業所に通う茅野市玉川の男性(24)は帰宅の足として両市境の諏訪ステーションパークから自宅まで乗った。普段は同施設から徒歩で茅野駅に行き、路線バスで帰宅しているという。この日は時間のロスが軽減できたとし、「雨の日などに使いたい」と話した。市によると、初日夕までに407人がアプリに登録した。

バス運行は拠点のAコープファーマーズピアみどり店(豊平)と茅野駅間を2台が朝晩4便ずつ走る。料金は1回150円。

初日の午前7時すぎにピアみどりを出発する便には高校生4人が乗車した。中大塩在住の岡谷工業1年の男子生徒は普段、親に茅野駅まで送ってもらうが、この日は自宅に近いピアみどり店前で降り、バスに乗った。「今後も便利なら乗りたい」と話した。

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