「経木」購入費を補助 伊那市が制度新設

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専用の機械を使い、経木を製造する職人=伊那市のやまとわ

伊那市は、木を薄く削って作る伝統的な包装材「経木」の購入費に対する補助制度を新たに設けた。市は地域産材の活用や地球規模の問題となっている脱プラスチック、二酸化炭素(CO2)削減に向けた取り組みの一環として経木に着目。積極的に利用促進を図っており、購入者への補助を通じて一層の普及につなげていきたい考えだ。

経木は主に食品の包装に用いられる。木製品の製造、販売を手掛ける「やまとわ」(同市)が地元産のアカマツを使った経木の商品化に乗り出し、昨年から本格的に販売を開始した。環境にやさしい素材であることに加え、通気性、吸水性に富み、アカマツの優れた抗菌作用により腐敗の抑制効果があると言われているほか、木の香りが食材のうま味を引き立てるという。

同社では専用の機械を導入するとともに、専属の職人を配置し、生産体制を整備。「徐々に軌道に乗ってきた」という。市もホームページなどを通じて経木の魅力を発信したり、市内の飲食店にサンプルを配ったりして利用促進に取り組んできた。

補助対象者は市内に事業所や営業所がある法人や市内に住所がある個人。経木の購入費に対し、2万円を限度に半額を補助する(限度額まで何度でも申請できる)。申請期間は3月15日まで。申請書に必要事項を記入し、経木を購入したことが証明できる領収書などの書類を添えて市耕地林務課へ提出する。

経木はやまとわ(電話0265・78・2121)から購入できる。1枚の大きさは縦15センチ、横48センチ、厚さ0.18ミリ。価格は100枚1650円(税込み)から。注文枚数により単価は異なる。

市は「購入費を補助することで利用者が経木を使いやすくした」と説明。同社は「経木は包むだけでなく、さまざまな用途に使うことができる。すぐにはプラスチック製品の代わりにはならないが、少しずつ浸透を図っていきたい。この機会にぜひ試してほしい」と話している。

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