2021年1月24日付

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茅野市泉野小学校の校庭リンクできのう、スケート記録会が開かれた。前日に続いて季節外れの雨となったが、PTAや学校職員らの懸命の排水作業で何とか舞台を整え、全校児童86人が雨にも負けず、自己の目標に向かって滑走した▼天候に左右される天然リンク。昨季は記録的な暖冬に泣かされ、スケート授業も校内大会もできなかった。今季のリンク使用はこの日が最後。「滑らせてあげたい」。作業にはそんな熱意がこもっていた▼天然リンクは地域の方々の汗の結晶だ。労苦が分かる映像が動画配信サイトで視聴できる。小型無人機ドローンも使って3季前に同校で撮影された。晩秋に水路の点検や整備、枯れ葉掃きをして準備を開始。極寒の中、毎晩水をまいて氷の層を重ねていく。大量の雪が乗れば片付けるのも一苦労だ▼スピードスケートで冬季五輪2大会に連続出場した吉井(現姓・橋本)小百合さんは同校のリンク育ち。この動画にも登場し後輩たちにスケートを教える。「泉野小や茅野市のリンクを造ってくれた人たちのおかげ」。現役引退後、母校での講演会で述べている。身近な天然氷は冬の伝統スポーツの入り口でもある▼雨中の記録会と校庭リンクで見た大人たちの背中は、児童たちの記憶にずっと残ることであろう。親から子、子から孫へ、天候との闘いは厳しさを増すだろうけれど、将来にわたり残したい校庭リンクである。

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