諏訪清陵中 「ラボ」で全生徒が研究

LINEで送る
Pocket

ハムスター発電に取り組む女子グループ。念願の飼育がかなったハムスターを囲んで笑顔

諏訪清陵高校付属中学校(諏訪市)は今年度から、生徒自身がやりたい研究テーマを自由に設定して”とことん”探求する独自の講座「清陵ラボ」を展開している。全校生徒239人が67のグループ・個人に分かれ、アプリ開発や水耕栽培、地域の魅力発見などさまざまなテーマに取り組んでいる。

年間を通したグループ研究は前年度から既に始まっており、名称を変えて引き継いだ。基本的には教員にアドバイスをもらいながら自主的に研究を進める。「学ぶことを好きになってほしい」と成績評価はなし。生徒の興味に応じ、なるべく他学年が混合したメンバーで編成する。

諏訪湖の水質調査に挑戦する男子グループ。手に持つのは手作りの採水器

このうち今年度から研究を始めた「諏訪湖の水質調査」と「ハムスター発電」に取り組む2グループは、県教育委員会主催の探求的な学びを応援する「中学生学びのフォーラム」に参加している。30日にオンラインでの最終発表会を控え、最終調整中だ。

諏訪湖の水質調査は1年生の男子3人グループで、魚が好きという生徒(13)の発案。採水器を手作りし、現在は沖合で採水するためにボートを出してくれる人を探している。採水器は塩ビパイプと鉄パイプで作った。垂直に水中に沈め、水深約1.5メートル付近を採水したいという。昨秋には校内のプールで真っすぐ沈められるか試しており、諏訪湖での採水に成功したら市販の検査キットで水質を調べる。3人は「岸辺で採水して顕微鏡で見たら思っていたよりもきれいだった」とし、「3年生までかけて研究したい」と話す。

動物好きの2、3年生の女子6人によるハムスター発電は、ハムスターが回し車を回転させる力で発電機(モーター)を動かす研究。限られた校舎内で飼育スペースを確保し、寒冷な環境で飼育できるかが課題だった。6人は教員らに約10回プレゼンを繰り返し、飼育方法を模索して説得。続いて回し車に発電機を取り付ける作業にも苦労したが、模型販売のホビーショップ丸信(同市)に装置の接続方法を教わり、発電に成功。ただ、発電量はごくわずかなので、今後は発電量を増やすなど研究を続ける。3年の生徒(15)は「卒業後は後輩たちに頑張ってもらい、将来はハムスター発電で論文が書けるくらいになれば」と期待に胸を膨らます。

おすすめ情報

PAGE TOP