前田純孝賞学生短歌コンク 上農生5人が入賞

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前田純孝賞学生短歌コンクールで入賞した上伊那農業高校の生徒たち

明治末期に活躍した歌人、前田純孝(1880~1911)の功績を顕彰する第26回「前田純孝賞」学生短歌コンクール中高校生の部で、上伊那農業高校(南箕輪村)の3年生5人が入賞した。同校からの応募は3年連続で、入賞者数は最多。ともに高校生らしい着眼で実習や高校生活を詠み、評価を受けた。

動物コースの小原春菜さん(18)が新温泉町長賞を受賞。里山コースの渡邊士雄さん(18)、動物コースの大河原優渚さん(17)、植物コースの山下暉斗さん(18)、動物コースの河合千晴さん(18)が佳作に入った。

コンクールは前田純孝の出身地、兵庫県新温泉町などが主催。全国から6211首(中高校生の部5670、大学生の部541)の応募があった。選者は短歌誌「心の花」主宰で編集長の佐佐木幸綱さんと、短歌誌「心の花」編集委員で「短歌往来」編集長の佐佐木頼綱さん。

小原さんは、コロナ禍で祖父の果樹園の手伝いができなかったことを詠んで上位入賞した。「コロナで去年の正月以来、行くこともできず、果樹園の手伝いもできなかった。でもリンゴだけは送ってくれて、食べたとき、祖父のことを思い出して、申し訳ない気持ちになった」と思いを語る。「実は動物コースで牛の世話をしたことを詠んだ歌も出したんですが、こっちが評価されるとは…」と驚いていた。

同校では今年度、3年の国語の選択科目「国語表現」を選んだ生徒のうち約50人が2首ずつ応募した。指導した宮崎美代子教諭は「見たことだけではなく、匂いや重さ、温かさ、鼓動など、その瞬間の切り取りが素晴らしかった」とたたえた。

■第26回「前田純孝賞」学生短歌コンクール入賞作品(上伊那農業高校関係分)

◇新温泉町長賞

ひとかじりぼけたりんごを食べながらふと思い出すじいちゃんの顔    小原春菜

◇佳作

農場で丸ごと焼いたしいたけをかじると嫌いなことを忘れる   渡邊士雄

舞台袖心臓の音がうるさいが自分に向けて深呼吸一つ     大河原優渚

盛りすぎて今に破れるクレープの緊張感で僕は楽しむ      山下暉斗

次回から二年に任す測定はもうできないと子牛抱きしめ     河合千晴

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