2021年3月6日付

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空気が乾燥し、強い風も吹く山火事が起きやすい季節。2月21日に栃木県足利市で発生した山林火災は9日後に鎮圧したが、約106ヘクタールを焼失し、避難勧告も300世帯を超える大規模火災となった▼林野庁によると山火事の約7割が冬から春(1~5月)に発生しており、中でも3月が多いという。日本では落雷など自然現象による火災はごくまれで、山火事の直接的な原因は「たき火」が30・2%と最も多く、「火入れ」「放火」「たばこ」と続いている。いずれにしても人間の不注意によるものが圧倒的だ▼消防庁の統計によると日本における山火事は昭和40年代に最も多かったという。近年5年間(2015~19年)では毎年約1200件の山火事が発生し、約700ヘクタールが消失。1日3件の山火事が発生し、毎日約2ヘクタールの森林が燃えている計算になる▼身近で起きた山火事としては、2015年3月に発生した岡谷市川岸の山林火災は記憶に新しい。山肌を赤く染めた炎は今も脳裏に刻まれている。60世帯約340人に避難勧告が出され、約170ヘクタールを焼失した、2002年3月に起きた松本市の山林火災も忘れられない▼以前、塩尻市内で発生した山火事を取材したとき、消防隊員とともに周囲を炎と煙に囲まれ、山火事の真の恐ろしさを身をもって知った。山火事を防ぐには、一人ひとりが森林の大切さを認識し、防火意識を高めることにあるという。

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