2021年3月20日付

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買い物客が行き交うショッピングモール。中でもペットショップは子どもやカップルらの人気を集めいつもにぎわっている。子犬や子猫のかわいらしい姿に、こちらもつい引き寄せられてしまう▼ショーウインドーをのぞき込んで、ぎょっとした。値札が示す値段が記憶していた相場の2倍ほどになっていたからだ。聞けば、コロナ禍による巣ごもり生活の広がりでペット需要が高まり、取引価格が高騰しているという▼テレビのニュースでも取り上げていて、購入した人たちが「家にいる時間が長いので、子どもの遊び相手になってほしい」「在宅勤務の癒やしに買った」などと取材に応えていた。いじわるな見方かもしれないが、コロナ後はどうするのかと、少し気になった▼かつて、動物保護団体から子犬を引き取ったことがある。心身の健康を保つ約束のほか、最後まで責任を持って飼い続ける覚悟を何度も確認させられた。一人暮らしの相棒として寝食をともに、出掛ける際もできるだけ連れ出して生活したが、不注意がもとで事故死させてしまった。それ以来、新たにペットを飼うことにためらいがある▼あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません―。「犬と私の10の約束」(川口晴著)で示された「約束」の一つ。ペットは飼い主を選べない。ショーウインドーの犬猫たちが、いい飼い主に出会えることを願いたい。

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