復元住居屋根ふき替え 井戸尻史跡公園

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1993年の建て替え後、初めて屋根の全面をふき替えた井戸尻史跡公園の復元住居

富士見町境の井戸尻史跡公園にある復元住居の屋根のふき替え作業が完了した。約30年前に行われた3度目の住居建て替え後、初の全面ふき替えで、住民有志の力も借りて2年間にわたって作業。従来の雰囲気も残しながら新たな装いになり、住居内部の見学も再開した。井戸尻考古館は「現代の技術と古代の暮らしぶりを感じてもらえれば」と期待している。

復元住居は3度建て替えられており、現在の住居は1993年に建てられた。柱の配置や炉などは縄文時代中期の井戸尻期に標準的な形態を復元している。

これまでは管理する考古館が、屋根の傷んだ部分を取り除き新しいカヤをつぎ足す、「差し茅」と呼ばれる方法で補修してきたが、一部に草が生えるなど老朽化が目立ち始めた。そこで2019年に、町の縄文文化と考古館を盛り立てる住民有志のグループ「井戸尻応援団」が、県の地域発元気づくり支援金を活用してふき替えを始めた。

初年度は同応援団のメンバーがカヤの刈り取りや下準備をして東側を直した。今年度は考古館が引き継ぎ、かやぶき屋根職人の手で西側と棟を修繕。20日、全体的なバランスを確認しながら薄い部分に先端を切り落としたカヤを差し込み、表面を竹ぼうきで掃いて作業を完了。職人は「縄文時代を考え、きっちり整えすぎず、かつ屋根の役目を果たすように心掛けた」と話していた。

今後は月に1回ほど住居の内部で火をたき、煙でいぶして虫や菌による腐食を防ぎ維持していくという。復元住居の管理を担当している小松隆史館長(50)は「現在の建物が一番長持ちしている。これからも学習や憩いの場として長く利用してもらいたい」と期待を寄せている。

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