田んぼオーナー制度で元気づくり 富士見町机

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オーナー制度を始める水田を背に、地域を元気にすると意気込む「つくえラボ」代表の久保有美さん「右)と副代表の馬淵沙織さん(左)、住民代表の五味敏和さん

富士見町机の地域活動団体「つくえラボ」は、休耕田を活用した田んぼオーナー制度を新たに始める。地域外の人に共同所有者として田植えや稲刈りを体験してもらい、同所で育った”つくえ米”を贈る試み。65歳以上の住民5人が「先生」となり、昔ながらの手植えや手刈りを教えて交流する。富士見町のファンを増やすとともに、住民の活躍の場を生み出すことで「やりがいや生きがい、元気づくりにつなげたい」としている。

つくえラボは、改装した古民家を交流拠点として地域福祉を軸に活動する。水田は約6アールで、拠点から徒歩5分の釜無川沿いに位置。0.5アールを1口としてオーナーを募ったところ、都内や愛知県、遠くは北海道から申し込みがあり、数日で満口になった。

4月18日にオーナーと住民のオンライン交流を行い、同24日の播種作業から体験会を開始。約1カ月後には田植えで再来訪してもらう。稲刈りとはぜ掛けは9月下旬に予定し、1口当たり20キロ以上の精米を届ける。品種はコシヒカリで、先生を務める五味敏和さん(66)は「ここは水はけと日照が良く、いい米が育つよ」と太鼓判。ラボが取り組む下水道由来の肥料を使った循環型農業も実践する。

JR富士見駅前にあるゲストハウス「KARAI」と連携し、田んぼでの体験交流と町内の周遊をセットで楽しむ1泊2日の旅も提案していくという。

新型コロナウイルス感染症の状況により、参加したくてもできないオーナーには、SNS(交流サイト)で作業や水田の様子をこまめに伝えていくつもりだ。企画自体も実施するか迷ったが、「こんな時こそ、つながる仕組みが必要と思った」と、つくえラボ代表の久保有美さん。「たとえ参加できなくても、コロナが落ち着いたら富士見に行こうと思っていただけたらうれしい」と話す。

久保さんは埼玉県、副代表の馬淵沙織さんは愛知県の出身。それぞれ町地域おこし協力隊、都内との2拠点生活を経て移住した。「交流を通して人を知れば移住・定住へのハードルも下がる。オーナーの皆さんの、この地への愛着を深めたい」と意欲を示している。

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