誰もが楽しく読書 伊那図書館バリアフリー化

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案内係やコミュニケーションボードを設け、伊那図書館で始まる「読書バリアフリー」のサービス

伊那市伊那図書館は4月1日から、誰もが読書を楽しめる環境づくりを目指す「読書バリアフリー」のサービスを始める。施設を利用したり本を読んだりするのが困難な人が、気軽に利用できるよう支援する狙い。接遇の改善に向けて案内係(コンシェルジュ)を配置するほか、障がい者向けの書籍の充実などを図る。

視覚、発達、身体などの障がい者らの読書環境を整備する「読書バリアフリー法」が2019年に制定されたことを受け、同館は今年2月にプロジェクトチームを発足して準備を進めてきた。

新たな取り組みでは、本の貸し出しを行うカウンターにオリジナルのコミュニケーションボードを設置。「借りる」「延長」など図書館でよく使う言葉や施設情報を集約し、イラストを添えて分かりやすく表記。マスクの着用によって相手の口の動きを読み取りにくい聴覚障がい者や高齢者らを対象にイラストや言葉を指して意思の疎通を図る。筆談に使えるボードも用意する。

同館2階の一般図書室にはコンシェルジュを配置。「あんない」と書かれた腕章が目印で、午前11時から午後6時まで(正午~午後1時は除く)フロアを巡回し、トイレの案内や本探し、書籍検索システムの操作などの要望に応える。これまでは主にカウンターの職員に任されていたが、常時対応できる環境が整う。

館内では今後、点字本や大活字本、音訳ボランティアが制作した音声録音を、専用の棚にまとめて展示。視覚障がい者向けの録音図書「デイジー図書」や、触って楽しめる布で作られた絵本も新たに導入し、バリアフリー図書の充実を進める。

サービス開始に先立ち、30日は同館職員を対象に接遇研修会が同館で開かれた。司書ら約20人が参加。市社会福祉協議会地域福祉課の矢澤秀樹課長(50)を講師に迎え、障がい者や高齢者への接し方、気配りについて考えた。

同館は「障がい者をはじめ、子どもから高齢者まで誰もが自由に利用でき、読書の喜びを感じられるように取り組んでいきたい」としている。

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