地域資源で「ルームスプレー」 高遠町藤沢

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区長会でルームスプレー「延命香」の特徴を説明する澤広行さん

伊那市高遠町の藤沢里山再生協議会が、農林水産省の交付金を活用して2020年度から3カ年計画で取り組んでいる地域資源の有効活用事業で、クロモジとアカマツを使ったルームスプレーの試作品が完成した。「延命香(えんめいこう)」と名付けた香りは、地元にある高遠石工彫像の延命地蔵菩薩にちなんでいる。事業初年度の成果は5日夜、藤沢中央公民館で開いた区長会で、地域資源活用の第1弾として披露された。

協議会では、地域資源の発掘と有効活用による振興を目的に、地元の山に自生するクロモジとアカマツの利用を考えた。

香りの開発に中心となって取り組んだのは3月末まで同市の地域おこし協力隊として活動した澤広行さん(36)で、任期を終えた後も協議会の一員として商品化の研究を進めている。自身が取得したナード・アロマテラピー協会のアドバイザー資格を生かし、クロモジとアカマツを素材に精油を抽出し、芳香蒸留水を取り出して配合を検討。「藤沢谷」の森をイメージしたすっきりした香りに仕上げたという。

「延命香の名の通り、この香りで長生きしてほしいという願いを込めた」と澤さん。事務局の小池守雄さんは「江戸時代からずっと世の中を見てこられ、今も地域を見守っているお地蔵様を長い間包んできた森の香りが再現されている」と話した。

試作した「延命香」は少量ずつ区長らに配り、試しに使ってもらう計画で、感想や意見を集め、商品の改良に生かす。協議会では「調理用クロモジ塩」「クロモジほうじ茶」「アカマツ黒豆茶」の試作も並行して進めており、同日の区長会でサンプルが提供された。

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