2021年4月17日付

LINEで送る
Pocket

スポーツは筋書きのないドラマと言われ、多くの感動を呼んできた。白血病という衝撃的な告白から2年。病を乗り越え、競泳の日本選手権で4冠を達成する劇的な復活劇をみせ、東京五輪の道を自らの力で切り開いた池江璃花子選手に感動。柔道五輪金メダリストの偉大な父・古賀稔彦さんをがんで亡くした次男・玄暉選手が、全日本選抜体重別選手権で初優勝して恩返しを果たした姿にも感動した▼ゴルフ界では、松山英樹選手が日本プロ選手の悲願だったマスターズでの優勝を果たし、グリーンジャケットを着た雄姿に感動。テレビ解説をしていた先輩プロたちが言葉を詰まらせて流した涙に心を揺さぶられた▼1984年のロス五輪柔道無差別級で、圧倒的金メダル候補だった山下泰裕さんが右足にけがを負いながら優勝した姿も感動的だった。賛否はあるが、決勝を戦ったエジプトのラシュワンさんが山下さんの負傷した足を狙わなかった戦い方に感動もした▼当然、感動はスポーツだけのものではない。しかしスポーツには誰かが書いた台本はなく、だからこそのリアルで、そこには予期せぬドラマがあり、人はより心を揺さぶられるのだろう▼再びコロナ感染の大きな波が押し寄せる中、東京五輪が7月23日に開幕する。どんな大会になるかいまだ全貌は分からないが、必ずやドラマは生まれるだろう。どんな感動を見せてくれるのか期待も高まる。

おすすめ情報

PAGE TOP