時短要請 対象地域の飲食店などにため息

LINEで送る
Pocket

「時短に協力します。リスクが身近にあると感じるので」と居酒屋店主の原田晶弘さん。感染拡大により客が減った店内で入念にアルコール消毒をしていた=19日午後7時すぎ、茅野市仲町

19日の知事会見で明らかになった諏訪市、茅野市、原村の飲食店などへの時短営業や休業の要請。対象地域の飲食店、観光業者からはため息が漏れた。週末を中心にわずかながら戻りつつあった客足が一気に途絶え、追い打ちをかけるかのような要請。それでも飲食店主たちは「ここが踏ん張りどころ」「厳しいが乗り切るしかない」などと協力に前向きな考えを示す。

「今夜もお客さんが来るか分からない…」。茅野市仲町の居酒屋「信州酒場えーす」の原田晶弘店主(33)は、来店客がいない店内で仕込み作業を続けていた。アルコール消毒など感染対策は入念に行ってきたが、地域内で飲食店の集団感染があり「ひとごとではない」と感じている。要請期間の21日に先立ち、19日は午後8時で店を閉めた。「(時短を)やるからには徹底的に抑え込んでほしい」と願う。

「厳しいが、補償を頼りに何とか乗り切るしかない」。諏訪市飲食店組合連合会の小泉親彦会長(75)も覚悟を決めた。小泉会長が営む飲食店「伊呂波」(諏訪市大手)でも感染対策を取って営業を続けてきた。4月上旬には数件ながら予約が入るようになった。その矢先、集団感染の発表があった。キャンセルの電話が相次ぎ、予約表は真っ白になった。「時短は仕方がない」と思うものの、「先が見えない不安がもう1年以上続いている。終わりが見えないのは苦しい」とこぼした。

原村内で飲食店を営む女性は「できれば陽性者を出さないでほしかった。お客さんにも感染対策をお願いし、気を付けてもらっていたのだが」とやるせない表情だった。

上諏訪温泉でも地元の会合のキャンセルが相次いでいる。飲食店での集団感染は「(旅館、ホテルにとって)対岸の火事ではない」(諏訪湖温泉旅館協同組合)との認識だ。

RAKO華乃井ホテル(諏訪市高島)などの営業を統括する諏訪湖リゾート(同)の白鳥和美社長は「できる感染予防策を改めて続けていくしかない。政府や自治体の感染防止に向けた施策に協力していく」としつつ、大型連休も「厳しくなるだろう」と語った。

おすすめ情報

PAGE TOP