2021年5月10日付

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毎年この時期、気が重たくなることが一つある。健康診断である。自分のからだのためであることは重々承知しているが、日ごろの不摂生が露見するようでどうも落ち着かない。診断結果は通知表をもらうような心境になる▼検査項目のランクを示したレーダーチャート(クモの巣のようなグラフ)は年々、いびつになってきた。改善したい気持ちはあるが、なかなか行動に結び付かないのは自分の弱さだろう▼国立がん研究センターなど国立の六つの研究機関が2月に健康寿命を延ばすための提言を公開した。「たばこは吸わない」「節度のある飲酒」「バランスの良い食事」「やせ過ぎない、太り過ぎない」「活発な身体活動」など10項目。これまでの疫学研究によるエビデンス(科学的根拠)に基づいてまとめたという▼ただ、項目だけ見ると特段目新しいものはないように思える。健康診断の結果にも同じようなアドバイスが並ぶ。大半が基本的な生活習慣に関するもので、すぐに始められそうなことが多い。やはり実践が大切ということなのだろう▼もっとも、目下の最大の不安は新型コロナである。こちらはまさしく緊急事態であり、のん気なことは言っていられない。ようやく高齢者向けのワクチン接種が始まったが、自分たちの番はいつになるか。そうこうしているうちに変異株の流行である。周回遅れのような日本の対応にはうんざりする。

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