コロナ下の御柱祭 用品店は需要見通せず

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祭り用品専門店として急な需要増にも対応できるよう準備を進める藤森店主=諏訪市のフジセン

新型コロナウイルスの影響で来年に迫った諏訪大社式年造営御柱大祭(御柱祭)、小宮御柱祭に向けた法被などの注文状況が、これまでとは異なる状況となっている。御柱祭前年春は需要が高まり始める時期だが、今回は地区の氏子が協力一致で御柱を曳く従来の祭りができるか見通しがつきにくく、状況を見極めようとする動きがある。一方で仕立て業者の全国的な減少に伴い「もし(従来通りの)祭りをやるとなったら間に合わないと困る」と早めに対応する地区もあり、まだら模様の展開となっている。

祭り用品専門店のフジセン(諏訪市諏訪)は年間を通じて法被や腹掛けをはじめ、祭り商品全般を扱う。御柱祭に限らず、諏訪よいてこや茅野どんばんなどの市民祭り前にも問い合わせがあるが、昨年はコロナ禍で祭りが相次いで中止となり、需要がしぼんだ。御柱祭の前年は毎年の需要以上に注文や問い合わせが増えるが、今春は静かな状況が続いている。

今年は諏訪市の上諏訪・四賀・豊田が御頭郷地区を務めているが、8月1日の諏訪大社下社の夏の遷座祭「お舟祭り」向けに買いそろえようとする氏子の動きもあまり見られないという。

藤森友秀店主(41)は「諏訪地方は御柱祭を一つの区切りという感覚で地域が動いている文化がある。文化を守る意味でも従来通りのお祭りができたらいいなとは思うが、コロナ禍で苦しんでいる人も大勢いる中では難しいことも理解できる」と話す。

需要減の中だが、幸いにも取引先の仕立業者などはコロナ禍に耐えながらも新たな活路を見いだして事業を続けており、「特注品を含め、いつでも対応できる準備だけはしている」と藤森店主。「フジセンに行けば祭り用品が一式そろう」のが同店の強み。従来並みに必要量は確保する方針で「もしも従来通りの祭りができたときに氏子の皆さんが必要とするものを必要な分だけきちんと提供する。多くの在庫を抱えるリスクもあるが、専門店を掲げる以上、急な需要増となったとしても対応できるようでなければ」と話した。

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