秋一元綱用わら確保へ 稲栽培で田植え

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秋宮一之御柱元綱用のわらを調達するため、四王藁の会の会員で行った田植え作業

下諏訪町四王地区の住民有志でつくる「四王藁の会」(小口文一会長)は30日、諏訪大社下社御柱祭秋宮一之御柱の元綱(女綱)用に栽培する稲の田植え作業を、同町西四王の水田(約7アール)で行った。会員約30人が参加し、通常のうるち米より丈が伸びる品種「関取」の苗を植えた。

同地区は1950年以降、秋宮一の元綱のわら調達を担当してきたが、近年は稲作農家が減少し、稲わらの確保が困難になっていた。そこで安定してわらを確保するため2009年に会を発足。御柱祭のたびにわらを供給している。

同会によると秋一の元綱は長さ約30メートル(重さ約1トン)で、わら2000束が必要。昨年と今年の2年間でわらを調達する計画だが、昨年は長雨の影響で約770束しか確保できなかったため、今年は会員の水田の一部(約3アール)でも栽培することで必要量を確保するという。

西四王の水田では、多くの会員が見守る中、会員の畑で種もみから起こして育てた苗を田植え機で植えた。昨年から活動に参加しているという森彬さん(38)は「これまで御柱祭に関わってこなかったが、四王の住人として地域の活動に加わることにした」と話していた。

稲栽培は、地域の絆を深め地域力向上につなげる活動としても位置づけており、子どもたちの参加も恒例だが、コロナ禍の今年は子供の参加は見合わせた。

小口会長は「御柱祭がどのような形で行われるかは分からないが、準備だけはしていかなければいけない」とし、「皆の気持ちがこもったわらで綱を打ってもらえるのは会員の喜び」と話した。

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