「ピッチ大会」端的に訴え 諏訪でシンポ

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ピッチ大会で自社の事業を語る宮澤社長

NPO諏訪圏ものづくり推進機構(諏訪市)は3日、SDGs(持続可能な開発目標)の観点から地域産業のブランド化について考えるシンポジウムを諏訪市湖岸通りの片倉館で開き、動画共有サイト「YouTube(ユーチューブ)」を通じてライブ配信した。コロナ禍で生まれた自社の新たな挑戦などについて短時間で端的に訴える「ピッチ大会」が行われた。

ピッチは、特定分野の知識を持たない不特定多数を対象に行う、ごく短時間のプレゼンテーション。専門用語を使わずに分かりやすくまとめつつ、相手から共感を引き出すインパクトが求められる。諏訪地域の異業種間のシンポジウムでピッチを取り入れた例は珍しい。製造、デザイン、飲食、観光、大学の経営者や教授10人が登壇。3分間を目安にコロナ禍で感じた時代の変化や今後成長しそうな分野、同分野へのかかわり方を簡潔に伝えた。

うなぎ料理店「観光荘」(岡谷市川岸東)の宮澤健社長は、今後の成長分野を民間宇宙旅行や宇宙空間での長期滞在と見据え、うなぎ料理の宇宙食を開発する構想を明らかにした。「宇宙でうなぎが食べられたら、きっとテンションが上がると思う」と語り、会場を和ませた。うなぎ料理店が宇宙関連事業に乗り出す斬新な発想に、シンポジウム後には名刺交換や懇談を求める動きが広がっていた。

ピッチ大会は、司会者を務めた超微細加工のナノ・グレインズ(諏訪市沖田町)の小松隆史社長が、主催者の同機構側に提案して実現した。小松社長も2~3分程度のピッチで一度に数件の引き合いを得た経験があるという。「視聴者の皆さんが、諏訪で始まっているいろいろな取り組みに関心を持つきっかけにしてくれたらいい。ピッチはテンポよく聞けるので飽きさせず、思いを届けられる。諏訪では初めてだったが、良かったのでは」と話していた。

シンポジウムではこのほか、小松社長や世界最小クラスの最微細ばねを製造するミクロ発條(諏訪市小和田南)の小島拓也社長らによるパネルディスカッションや、神戸大学の加護野忠男名誉教授のオンライン講演会が行われた。シンポジウムの動画(https://youtu.be/cYvnRzB0Cw)は14日まで配信する。

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