「金上繭倉庫」取得し改修 岡谷のサイト

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新たな活用に向けて改修工事が始まる「金上繭倉庫」

経済産業省の近代化産業遺産に登録されている岡谷市本町の「金上繭倉庫」を、一級建築士事務所・総合建設業サイト(同市本町)の浜一平社長(69)が取得し、同社で改修工事に取り掛かる。繭蔵の外観は残し、カフェを併設したスタジオ付きレコード店にする計画で、来年3月オープンを目指す。「シルク岡谷」の象徴の一つであり市内に残る数少ない繭蔵が、人々が集う新たな活用に向けて動き出した。

金上繭倉庫は、白しっくい塗り仕上げの木造3階建て土蔵。明治時代前期の建築と推定される旧サスダイ中村甫助製糸所の繭蔵だった建物で、卸業の金上が1957年に敷地ごと譲り受けて倉庫として利用してきた。各階40坪で、現状の延べ床面積は120坪。

改修工事では、周囲に建て増しされた倉庫部分や金上旧事務所は取り壊し、繭蔵だけを残す。蔵は既存の2階の床を撤去して2階建てとし、吹き抜けとなった1階にレコード店、2階に貸しホールを設置。別棟のカフェ、中庭なども整備する計画だ。

金上側から浜社長に打診があり、購入に至った。内部は2階建てにするが、外観は3階建ての名残が感じられる仕上げにする。浜社長は「岡谷の一時代を築いた痕跡のある建物を残しつつ使っていきたい。若者などいろいろな世代の人が、近代化産業遺産に触れながらひとときを過ごせる場になれば」と抱負を話した。

金上の小口佳祐会長(78)は「今まで何とか維持してきた建物を生かしてくれることになり、ありがたい」と活用に期待していた。

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